オフラインの動画ファイル (ウェアラブルカメラ、アクションカム、ドローン 等のもの) を SK VMS アーカイブにインポートし、その映像を仮想カメラに関連付けて、システム内の他のカメラと同様に表示および処理することができます (ただし、FPSやビットレートの録画オプションは無効です)。
注意: 仮想カメラとして処理するには、タイムスタンプデータを持つタイプの映像ファイルをデバイスが生成する必要があります。
他のカメラと同様、仮想カメラも表示、削除、名前変更が可能です。仮想カメラの画像は、0度、90度、180度、270度の回転、魚眼の歪み補正、モーション検知のための分析および検索が可能です。SK VMS で録画されたカメラ映像と同様に、仮想カメラ機能を使用してアップロードされた動画も、カメラがサーバーから削除されてもアーカイブに残ります。
重要: 仮想カメラ映像のモーション検知は、アップロード時に有効化しておく必要があります。後から有効化してもアップロード済みの映像は分析されず、モーション検索できません。
期間が重複する映像を1つの仮想カメラにアップロードすることはできません。たとえば、ファイルAが11:32から11:37のデータ、ファイルBが同じ日の11:35から11:38のデータとした場合、2つのうちの一方がすでにアップロードされていると、録画期間が被っているもう一方のファイルはインポートできません。このような場合は別の仮想カメラアイテムを作成し、そちらにインポートしてください。
仮想カメラの追加
1.[メインメニュー] を開き、[新規 > 仮想カメラ] を選択してください。
2.開いたダイアログで、プルダウンメニューからサーバーを選択してください。
重要: 選択したサーバーに、アップロードするファイルを保存するのに十分なストレージ容量があることを確認してください (「ストレージ使用量の分析と予測」参照)。使用可能なストレージ容量が十分でない場合、既存の最も古いアーカイブが削除されます。もしくは、仮想カメラの映像が他のアーカイブよりも古い場合、アップロード自体はできますが即座に削除されます。
3.[名前] フィールドに仮想カメラの名前を入力してください。
注意: 名前を入力しない場合、デフォルト名「仮想カメラ (+連番)」が自動的に付与されます。
4.[OK] をクリックして保存してください。保存せずに終了する場合は [キャンセル] してください。
5.開いた [カメラ設定] ダイアログでファイルのアップロードが可能です (後で行うこともできます)。
仮想カメラへのファイルアップロード
追加された仮想カメラはサーバーのリソースツリーに表示され、ファイルをアップロードできます。
重要: 一度アップロードした仮想カメラのファイルは上書きできません。
1.カメラのコンテキストメニューから [カメラ設定] を選択してください。
重要: カメラ設定ダイアログで、最初にすべてのアップロード設定を有効にしてください。ファイルまたはフォルダーが選択されるとすぐにアップロードが開始され、その時点ではモーション検知やアーカイブ保持期間などの設定を入力できません。
2.必要に応じて [既定の回転] オプションを使用し、仮想カメラの映像を回転 (90度、180度、270度) させてください。
3.必要に応じて [アップロードされたファイルのタイムゾーンを無視する] オプションを使用し、ファイル内の時刻情報の代わりにデスクトップクライアントのローカル時刻を適用してください。
4.オリジナル映像の音声トラックを含めるには、[音声を有効にする] にチェックをつけてください。
5.[アーカイブ保持期間] フィールドで、保存期間を設定してください (「アーカイブ保持期間の設定」参照)。
•サーバーのストレージに十分な空き容量がない場合、[最短] 日数を設定すると、優先順位の高い仮想カメラのファイルを正常にアップロードするために、優先順位の低いアーカイブが削除されます。最古の映像が最初に削除される仕様であり、仮想カメラの映像はアーカイブにあるデータよりもずっと古い可能性があるため、この設定は仮想カメラにとって重要となる場合があります。
•[最長] 日数は、仮想カメラの録画が保存されなくなるまでのアーカイブ期間を設定します。
6.ファイルのアップロード中にモーション検知を行う場合は、 [モーション検知を行う] オプションをオンにしてください。このオプションを使用すると処理時間が大幅に長くなることにご注意ください。
•モーション検知をオンにした場合、オプションで感度設定も調整できます (「モーション検知の設定」参照)。
7.単一のファイルを選択するには [ファイルをアップロード] を、指定ディレクトリ内のすべての映像ファイルを選択するには [フォルダーをアップロード] を選択してください。
•サーバーのストレージ容量が限られている場合は、続行するか尋ねる警告メッセージが表示されます。アップロードの開始後、[カメラ設定] からアップロードをキャンセルするオプションもあります。アップロードがキャンセルされた場合、すでにアップロードされていたファイルはストレージに残ります。
•アップロードはファイルまたはフォルダーが選択されるとすぐにバックグラウンドで実行されるため、他のタスクを同時に実行できます。[カメラ設定] ダイアログの上部にアップロード進捗バーが表示され、リソースツリーにも進捗率が表示されます。
8.アップロードが完了すると、映像が自動的に再生されます。
•レイアウト上に仮想カメラだけが開かれている場合、タイムラインはそれらのカメラからのアーカイブの時間間隔だけを表示するように拡大縮小されます。これは、仮想カメラの映像が古く、現在時刻までのタイムラインだと検索が難しい場合に特に便利です。
•音声トラックが存在するのに聞こえない、という場合は [カメラ設定 > 一般 > 音声を有効にする] にチェックがついていることを確認してください。