SK VMS User Manual

ストレージバックアップは、アーカイブ内の映像を複製し、利用可能な他の場所 (ローカルのHDD、SSD、NAS、IPSAN、DAS、あるいはFTPサイトなどのオフサイトのクラウドベースの場所 等) に保存します。各サーバーは、自身が管理するアーカイブからのみ録画をバックアップすることに注意してください。マルチサーバー環境ですべてのカメラの映像をバックアップするためには、システム内のすべてのサーバーにバックアップストレージを設定する必要があります。詳細については「バックグラウンド動作: アーカイブのバックアップ」を参照してください。

•バックアップは、リアルタイムまたはスケジュールに従って実行できます。

•バックアップは、高解像度+低解像度、もしくは低解像度ストリームのみをコピーするように設定できます。

•バックアップは、カメラ個別設定もできます。

バックアップが実行された後も、クライアント経由でバックアップアーカイブにアクセスして直接再生できます。たとえば、7日分のローカルストレージと30日分のバックアップストレージがあるとします。週に1度ローカルストレージをバックアップすると、バックアップされたデータから引き続き映像を再生することができます。

重要: バックアップおよび冗長ストレージを構成するには、「サーバーおよびNASスト レージの構成」で説明するように、少なくとも1つのメインおよびバックアップストレージを定義する必要があります。

注意: 分析データベースをバックアップストレージに配置することはできません。

 

ストレージバックアップの構成

保存先がサーバーに追加されていることを確認してください。バックアップ保存先が定義されていない場合、または現在接続されていない場合、バックアップ設定を変更することはできません。バックアップストレージドライブがない場合、またはカメラが選択されていない場合は、[サーバー設定 > ストレージ管理 > バックアップアーカイブ] セクションに小さな警告が表示されます。

1.リソースパネルでサーバーを右クリックし、[サーバー設定] を選択してください。

2.[バックアップ] タブをクリックしてください。

3.[設定] タブで、右側のスイッチを切り替えてバックアップするカメラを選択してください。後からシステムに追加されたデバイスについて自動的にバックアップを開始するには、[新規追加されたカメラ] オプションをオンにしてください。

4.[バックアップ対象] メニューを使用して、カメラのアーカイブのどの部分をバックアップするかを選択してください:

•すべての録画データ

•モーション

•オブジェクト

•ブックマーク

•モーション、オブジェクト

•モーション、ブックマーク

•オブジェクト、ブックマーク

•モーション、オブジェクト、ブックマーク

5.[ストリーム品質] メニューで、バックアップするストリームを選択してください:

•すべてのストリーム

•低解像度

6.[帯域幅制限] を使用して、バックアップの帯域幅制限を設定します:

•制限なし (冗長) – 帯域幅制限なしでメインおよびバックアップの保存先に映像を同時書き込みします。

•スケジュール – 選択した曜日および時間帯にのみバックアップを実行します。以下のオプションを使用して、スケジュールのセルを埋めてください: 無制限、バックアップなし、制限値 (指定のMbit/秒に制限します。ただし、帯域幅の制限が厳しすぎるとバックアップ全体が失敗する可能性があることに留意してください)。前回バックアップが完了した時点以降の映像がバックアップされることに注意してください。ネットワーク帯域幅が不十分な場合、指定した時間内にバックアップが完了しないことがあります。この場合、バックアップ済み映像の日付と時刻が明示されます。

•固定 – すべての曜日と時間帯で、帯域幅が指定速度 (Mbit/秒) に固定されます。

注意: 「現在のキューをスキップ」をクリックすると、バックアップ処理は既存の映像を無視し、その時点以降の録画のみをバックアップします。

バックアップが完了するとアーカイブ整合性チェックが行われ、アーカイブファイルが変更または削除された場合、そのアーカイブを現在閲覧しているユーザーに通知されます (「 アーカイブの整合性チェックの失敗」参照)。

 

冗長ストレージの構成

この構成では、各サーバーがシステム内の他のすべてのサーバーに映像をバックアップします。これにより、保存される映像の全容量は減りますが、健全な冗長性が確保されます。各サーバーは選択したカメラのアーカイブをバックアップしますが、カメラが別のサーバーに移動した場合、バックアップにはカメラ移動前のアーカイブのみ含まれることに注意してください。

1.各サーバーが利用可能で、ネットワーク経由でアクセスできることを確認してください。

2.システムの誤動作を防ぐため、各サーバーで別のHDDに共有フォルダー (\\server\shared) を作成してください。

3.\\server\shared をネットワーク経由でアクセスできるようにしてください。

4.[サーバー設定] から全ての共有フォルダーをNASデバイスとして追加してください。

5.追加された各々について　[バックアップ] に設定してください。

6.すべてのサーバーで上記の手順を繰り返してください。

7.上記のようにバックアップパラメーターを構成してください。サーバーが異なる時間にバックアップを実行するのが最善です。そうしないと、録画速度が低くなりすぎる可能性があります。多くのサーバーが同じドライブを録画に使用すると、I/Oエラーや書き込み速度不足につながる可能性があります。