各サーバーは、ローカルおよびネットワークストレージを無制限に使用できます。複数のストレージを使用する場合、メディアサーバーは自動的にドライブ間の容量消費のバランスを調整します (「バックグラウンド動作: アーカイブの分布と保存」参照)。ローカルハードディスク上の各パーティションは、それぞれ別個の保存先とみなされます。設定により、ネットワーク接続ストレージ (NAS) やUSBストレージもサポートされます。ディスク負荷はストレージの可用性に直接関係します。
使用可能なストレージは以下のタイプに分けられます。
•ローカルストレージ – サーバー機のハードドライブ。OSで検出されると自動的に検出され、アーカイブや分析データに使用できます。
•USB ストレージ – USB経由で接続されたハードドライブまたはポータブルドライブ。OSで検出されると自動的に表示され、アーカイブの保存に利用できますが、分析データの保存には利用できません。
•外部ストレージ (ネットワーク) – ネットワーク経由で接続されたストレージ (Samba、CIFS、NFS)。手動で追加する必要があります (下記参照)。アーカイブの保存に利用できますが、分析データの保存には利用できません。
詳細については、「分析データ用ストレージの設定」をご参照ください。
ストレージには以下のデータが含まれます。
•映像アーカイブ
•インデックスデータ (モーション、ブックマーク、その他アーカイブ検索を容易にする独自情報) – 対応するアーカイブと同じドライブに存在します。
•分析データ – デフォルトでは、システム領域を除いたローカルストレージのうち最大のものが分析データの保存に使用されます (「分析データ用ストレージの設定」参照)。
重要:
▪各ストレージには、デフォルトで総容量の約 10% が予約領域として確保されます。
▪利用可能なストレージがシステムパーティション (OSがインストールされている場所) のみの場合、SK VMS はこのパーティションを録画に使用します。
▪他のディスクが追加され、システムストレージの5倍以上のストレージ容量を持つ拡張パーティションが作成された場合、または使用可能な (システム以外の) ストレージ容量の合計がシステムストレージの5倍以上になった場合、システムパーティションは録画に使用できなくなり、SK VMS は追加されたパーティションにデータを保存します。
▪アーカイブ、インデックス、分析データの保存にシステムドライブを使用しないことが推奨されます。別の物理ドライブに独立したパーティションを設定することをお勧めします。
▪システムパーティションが使用されている場合、「システムストレージを分析データ用に使用」イベントが発生します。
サーバーストレージの設定
注: USBストレージは、デフォルトでは有効化されません。SK VMS は、ユーザーがリムーバブルドライブ (USB) に録画しようとすると警告を表示します。
1.以下のいずれかを実行してください。
•デスクトップクライアント: サーバーのコンテキストメニューを開き、[サーバー設定 > ストレージ管理] タブに進んでください。
•Web Admin / クラウドポータル: [設定 > サーバー] を開き、サーバーを選択してください。
SK VMS がローカルストレージリソースを検出して表示します。
2.以下の例では、サーバー機には 3 つのパーティションがあります。ディスクDはメインストレージパーティションで、USBディスクEはバックアップとして設定されています。ディスクCはシステムパーティション (オペレーティングシステムがインストールされているパーティション) であり、リストに他の2つの保存先があるため、使用されません。システムディスクドライブは、それがサーバー上の唯一の保存先であるか、システムパーティションを除いた利用可能な記憶領域の合計がシステムパーティションサイズの5倍未満である場合に使用されます。

注: 設定ステップの一部として、ごみ箱 (リサイクル) 機能を無効化する必要があります。SK VMS サーバーは、空き領域が予約領域の値を下回るとデータの上書きを開始します。領域確保のため、標準のSMB削除要求をNASドライブに送信します。ごみ箱が有効な場合、NASはファイルを削除する代わりにごみ箱に移動します。SK VMS サーバーは必要なスペースを確保できないため、次のファイルの削除コマンドを送信します。最終的にはドライブが上限に達し、ごみ箱が空になるまでデータを記録できなくなります。
3.保存先をクリックし、行の右端にあるボタンでオン/オフを切り替えてください。常に少なくとも1つのメインストレージが必要です。メインストレージを設定すると、他の保存先をメインまたはバックアップとして設定することができます。
注: アーカイブバックアップを行うには、少なくとも1つのドライブがバックアップとして定義されている必要があります。
4.SK VMS はすべてのストレージの有効性をチェックし、それぞれに書き込みが可能かどうかを確認します。ドライブが使用できない場合や容量が不足している場合には、警告が表示されます。
5.ストレージのバックアップを有効化するには、「バックアップおよび冗長ストレージの設定」をご参照ください。
注: カメラによってはカメラの内部ストレージに直接録画するため、SK VMS はカメラの内部ストレージから SK VMS システムサーバーに定期的にアーカイブをダウンロードする必要があります (「カメラストレージとの同期」参照)。
ネットワークストレージの追加
外部ストレージは、サポートされているストレージプロトコル (CIFS、SMB、NFS、iSCSI) のいずれかを使用する必要があります。
重要: サーバーの所属ネットワークを通じてNASにアクセス可能であることを確認してください。
1.以下のいずれかを実行してください。
•デスクトップクライアント: サーバーのコンテキストメニューを開き、[サーバー設定 > ストレージ管理] タブに進んでください。
•Web Admin / クラウドポータル: [設定 > サーバー] を開き、サーバーを選択してください。
2.「外部ストレージの追加」をクリックしてください。
3.外部ストレージデバイスのストレージパス (URL)、ログイン名、パスワードを入力してください。
4.「OK」をクリックして入力を確定し、新しいデバイスを保存先リストに追加してください。
5.デバイス表示行の右端にあるボタンでオン/オフを切り替えてください。
各パーティション上のストレージ構造は次のようになっています。
•<ドライブ>/SK VMS Media/$ServerID/$Resolution/$ID/$YYYY/$MM/$DD/$HH
変数はそれぞれ以下を示します。
•$ServerID – サーバー固有のuuid。設定によってはこの階層は省略されます。
•$Resolution – hi_quality (高解像度ストリーム) または low_quality (低解像度ストリーム)。
•$ID – 認識できる場合は録画対象デバイスの MAC アドレス、そうでない場合は対象デバイスの physicalId。
•$YYYY – 録画された年。
•$MM – 録画された月。
•$DD – 録画された日。
•$HH – 録画された時間帯。