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転倒検知の精度を上げるコツ

転倒検知の精度は カメラ映像の写り方被写体の状態 に大きく依存します。本ページでは、どんな映像で転倒検知が成功しやすく、どんな映像では失敗しやすいかをサンプルとともに解説します。

転倒検知が動作する条件

転倒検知は、検出された人物の 外接枠 (人物を囲む四角形) と 骨格 (関節の座標) を組み合わせ、以下のような複数の判定軸から総合的に「転倒している」「転倒していない」を判断します:

  • 人物の外接枠が縦長か横長か
  • 外接枠の長さ・形がそれまでと比べて急峻に変化しているか
  • どれくらいの数・精度で骨格 (関節) を検出できたか
  • 骨格同士がなす角度はどうか
  • 上半身と下半身の長さの比 (体がまっすぐかどうか)
  • 足と腕の位置関係
  • これらの判定状態がどれくらい持続しているか

このため、人物の全身がはっきりと映っていない映像 では正確に判定できない場合があります。

転倒検知が成功しやすい条件

以下を満たす映像では検知精度が高くなります:

  • 遮蔽物がない
  • 人物の全身 (頭から足先まで) が画面内に収まっている
  • 人物が画面の中央付近に映っている
  • 服装と背景の色のコントラストがある
  • 映っている人物の身長と画面の高さの比が 1:3 を下回らない 程度 (人物が小さすぎない)

成功例

転倒検知 成功例 1

転倒検知 成功例 2

ある程度であれば人が小さく写っていても対応可能です。

転倒検知が失敗しやすいケース

以下のような映像では検知が困難になります:

  • 遮蔽物がある (テーブル・什器・壁の陰など)
  • 人物の一部 (特に骨格の大半) が画面外にある
  • 人物が画面の端にいる (歪みの影響)
  • 服装が一般的でない
  • 服装の色が背景に近い、色が沈んでいて骨格を判別しにくい
  • 写っている人物が非常に多く、追跡が困難

失敗しやすい例

遮蔽物がある

テーブル・什器・壁の陰などに人物の一部が隠れているケース。骨格の半分以上が遮られると、姿勢を正確に判定できず転倒検知が動作しません。

対策: カメラの設置位置を変更して、対象エリアに遮蔽物が入らないアングルにする。または対象エリア専用のカメラを追加する。

骨格のほとんどが画面外にある

人物が画面の端に寄り、頭・上半身・足のいずれかが画面の外にはみ出しているケース。骨格 (関節点) の検出数が不足し、姿勢判定が成立しません。

対策: カメラの画角を広げる、もしくは設置位置を引いて画面中央に対象エリアが収まるよう調整する。

画面端にいる・一般的でない服装

画面端は レンズの歪みの影響 を受けやすく、骨格座標がずれて誤判定が起きます。また、一般的でない服装 (作業着、特殊コスチューム、極端にゆったりした衣服など) は骨格抽出の精度が低下します。

対策: 重要な検知エリアは 画面中央付近 に来るようカメラを設置する。服装が特殊な現場では、カメラ画角の再調整や設定値のチューニングが必要なため、サポートまでご相談ください。

遮蔽物がある・色が沈んでいる

照明が不十分で 服装の色が背景に溶け込んでいる 状態 + 一部に遮蔽物があるケース。人物検出自体が間欠的になり、追跡が途切れます。

対策: 照明を追加する、IR (赤外線) 対応カメラに変更する、カメラ位置の見直しなど。撮影環境の改善が最も効果的です。

精度を上げるためにできること

状況 対処
エスカレータカメラで誤検知が多発 モデル選択マッチング閾値 を 0.4 に変更
走行転倒・屈曲転倒が検知されない モデルタイプを 高精度 + L に切替 (大型 GPU 必要、管理者に相談)
遠くの人物が検知されない カメラをもっと近づける、または上位サイズ (M/L) のモデルに変更
一般的でない服装の現場 服装に応じたチューニングが必要、管理者に相談

カメラ設置自体の最適化

撮影条件そのものを変えると劇的に改善することがあります。カメラ設置の推奨条件は カメラ設置条件 を参照してください。

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