【製造ライン向け】PLC とSK VMS連携について
SK VMSの知識 —
PLCは製造ラインでセンサーなどの設備を制御し、設備の異常や不良品を検知することに活用される機械です。
VMSとPLCの連携は、製造業において一般的なシステムになっており、部品製造、食品製造など、様々な製造業に適用できます。製造業にとって強力なツールとなり、施設とプロセスをより効率的かつ効果的に管理することが可能です。
例えば、製造ラインで一部の機械の異常が発生した時、全体の生産に影響を与える可能性があります。
異常の原因がすぐに分かれば良いのですが、人の目や感覚では分からないほどの異常な温度や振動の場合、特定するのに時間とお金を費やすことになります。
今回は、異常が起きた際の早期発見のフローとして、PLCとVMS(映像管理システム)を連携したメリットについてお話しします。
PLCとは
PLCとは、Programmable Logic Controller(プログラマブルロジックコントローラ)の略で、モータ、バルブ、センサーなど、プログラム可能な産業用機械や設備を制御するための装置のことを言います。
PLCは、信頼性や耐久性に優れているため、幅広い産業分野で使用されています。また、プログラムの変更やメンテナンスも容易なので、設備の追加や変更、故障時にも迅速に対応できます。
PLCから発報されるケース
- 製造ライン上のセンサーが温度異常を検知したとき
- 製造ライン上でセンサーが機械の摩耗や破損、製品による異常な振動を検知したとき
- 製造ライン上で工作機械がエラーとなったとき
SK VMSとの連携
被害状況や影響度を把握するため、PLCから発報された時の映像を確認する必要があります。
そこでSK VMSとPLCを連携し該当映像にブックマークを付けておけば、映像を探す手間をかけずに問題が発生した際の映像を閲覧することができるので、作業時間の短縮につながります。
▼SK VMSとAIの連携についてはこちら
SK VMS+AI
VMSとPLCを連携させるメリット
①監視と制御の強化
施設と製造プロセスをより詳細に監視、制御できます。これにより、不良品の流出や製造設備の異常といった問題の早期発見に役立ちます。例えば、製造過程で傷が付いてしまった製品への迅速な対応が可能です。
また、設備異常による労働災害の発生など潜在的なリスクの軽減にも役立ちます。破損物があったとして、その場所が人の集まりやすい導線だった際に事故を防ぐ対応ができます。
これらを活用することで、生産性の向上にもつながります。
②セキュリティの向上
VMSは不法侵入した人物を検出するなど不審な動きを監視するために使用でき、PLCはセキュリティシステムを制御するために使用できます。
不審者が侵入しようとした際でも、セキュリティシステムを迅速に発動させることで侵入を防ぐ対応が可能です。
③生産性の向上
製造ラインや作業員の生産性を向上させることができます。 VMSは、夜間ラインが稼働しない時間や障害発生で稼働できない時間、作業員の作業姿勢を監視するために使用でき、PLCは製造プロセスを調整するために使用できます。
例えば、作業員の作業中の様子を把握し、より効率の良い作業方法に調整するといった対応などが可能です。
④トレーサビリティの確保
製品の製造過程を記録することで、品質異常や設備異常を検知できます。
また、該当映像にブックマークを付けることができるので、トラブル時にも映像を確認する作業時間を短縮でき、製品の特定や回収を迅速に行うことが可能です。
品質や安全性が求められる今、このようにVMSとPLCを連携することで大きなメリットが期待できます。
構成例
PLCとSK VMSを連携させた構成例
①カメラでラインを監視
②ライン上のセンサから異常信号
③録画映像にブックマーク、パトライトを点灯
まとめ
- PLCは製造ラインでセンサーなどの設備を制御し、設備の異常や不良品を検知することに活用される機械です。
- VMSとPLCの連携は、製造業において一般的なシステムになっており、様々な製造業に適用できます。
- VMSとPLCを連携することで、製造ラインの監視・制御の強化や製造設備のセキュリティ強化、生産性向上などのメリットがあります。
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