SK VMSとは
(S)システム(K)ケイの(VMS)

SK VMSとは

SK VMSは、弊社システム・ケイのVMS製品のネットワークカメラ映像管理システムです。従来の製品と比べ、優れた操作性と拡張性、高い耐障害性を特長としています。
ネットワークカメラ(IPカメラ)などからのライブ映像を検出・設定・録画・検索・共有するソフトウェアプラットフォームです。

VMS(Video Management System)とはどんなもの?
VMSを上手に活用していくためには?

SK VMS画面がモニターに表示され、映像管理している画像

カメラの性能が進化し、より鮮明な映像を撮れるようになった現代社会では「VMS」というシステムが注目されています。
VMSは、防犯カメラや監視カメラの映像を「見るだけ」ではなく「活用する」ための重要な役割を担っている優れもの。
特に、新型コロナウイルスが流行してからは「映像の共有」や「リモート作業」などが一般化しつつあり、離れた場所でも効率良く仕事をするために「VMSを取り入れる企業」も増えています。

この記事では

  • VMSとはどんなものなのか?
  • VMSにはどんな機能があるのか?
  • VMSを活用すると何ができるのか?

など解説していきます。

VMSについて調べている方や導入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

VMSとは?

VMSは「Video Management Software/System」の略で、ネットワークカメラで撮影した映像の録画、管理、閲覧をするためのソフトウェアです。

日本語では「映像管理システム」などと訳されます。

VMSで映像管理する画像

従来の監視カメラは、トラブルが発生した後その原因を探るために、映像の録画が重要視されていました。
一方でVMSは、特に映像管理機能に優れていて、撮影した映像を他のセンサーやシステム、アプリケーションと連携させたり、別の情報と照合させたりすることで、顔認識や異常検知時のアラート発信などといった機能を備えることができます。

近年、「ベビーモニター」や「ペットモニター」などの、離れた場所にいても家の状況をスマホひとつで確認できるサービスがありますが、これもVMSを活用したシステムの1つです。
平成29年には「VMSの運用」が内閣府の議題としても取り上げられるなど、社会全体でVMSを活用する動きが進んでいることが分かります。

【まとめ】

  • VMSは映像を録画、管理、閲覧するためのシステム。
  • 拡張性や運用性に優れているので、さまざまな企業から注目されている。
  • 内閣府が議題として挙げるほど、社会全体で導入の流れが起きているシステムになっている。

VMSでできること~機能や特長をご紹介~

さきほども説明したように、防犯カメラや監視カメラの映像を活用するシステムのVMSは、すでに多くの企業に導入されています。
なぜなら、VMSを取り入れることで「撮影した映像をさまざまなシステムと連携させられる」から。企業にとって都合のいいように映像管理ができるようになるのは魅力的なはず。

ここでは、VMSを使ってできることを、一般的な機能と合わせて解説していきます。

離れた場所にいてもリアルタイムで映像を確認できる

離れた場所の映像をリアルタイムで監視できる機能があります。 それも、一つではなく複数あるカメラの映像を見れるため、現地に足を運ぶことなく警備や監視ができるのです。
とくに、コロナ渦でリモート会議や在宅ワークが一般的になりつつある現在社会においては、VMSによる遠隔監視システムを導入して出社する人数を削減する企業も増えています。

カメラの増設やシステムとの連携が簡単にできる

カメラのメーカーに関わらず柔軟にシステム化ができます。そのため、カメラを増設したり、拠点を追加する等々、簡単に行えます。

各システムの一元管理ができる

センサーやアプリケーションなどとの連携により、カメラそのものの機能を飛び越えた拡張が可能です。そして、連携したセンサーやアプリはそれぞれ管理運用するのではなく、VMS内での一元管理が可能になります。例えば、顔認証や入退管理、車番認証などのシステムを1つのVMSでコントロールできます。

過去の映像から必要な情報を取り出せる

「過去の映像データから必要な情報だけを取り出す」機能があります。 例えば、同じ場所の映像であっても「ドアが開いている」という状態のみを検出して、探し出すことができるのです。

他にも、システムの一元化ができるVMSなら、以下のようなことも可能です。

・センサーやアラームと連携させて映像内の特定の動きを検知し、管理者に自動通報ができるシステムを構築
・映像をスマートフォンやタブレットから複数人で閲覧・管理
・さまざまな場所で撮影した映像を、一括で管理する監視システムの構築

VMSの特長として特に注目したいのは、これまで人間の目で行ってきたものを、代わりに自動でチェック可能なシステムが構築できる点です。セキュリティの効率化だけでなく、セキュリティ確保という従来のカメラの役割を超えた、能動的な映像管理が可能になります。

VMSの活用事例

VMSは、既にわたしたちの生活のあらゆる場面で活用されています。

交通機関や公共施設での監視

空港や駅、スタジアムやコンサート会場のように「たくさんの人が行き交う大規模施設」での防犯や防災対応のために、複数台のカメラの映像を同時に管理しています。夜間の暗い映像でも鮮明に撮影できるので、主に警備を効率化したり、治安維持したりする目的で使われているのです。

空港の画像

介護施設での高齢者の見守り

顔認証システムと連携させることによって、患者様の状態や部外者の侵入を監視できます。主に、患者様や介護施設の入居者様、家族の安全・安心をサポートする目的として使われているのです。

介護をしている画像

学校や習い事先での子供の見守り

こちらも顔認証システムやアラームシステムと連携させることで「子供たちの登下校」を確認できます。 「不審者の出没」や「異常事態の発生」の際、保護者へ連絡メールを送ることも可能です。

子どもたちが登下校している画像

小売店での防犯対策

主に万引き対策として活用されています。 AIでの万引き検知や、過去に万引きした人や不審な人を登録しておくことで、顔認証データを照合をして、管理人へ連絡が入るようにすること等が可能です。

店内監視カメラの画像

ホテルでの顧客対応

顔認証システムを利用することで、それぞれのお客様に合った対応を提供できます。 また、POSレジとの連携をさせれば「顧客の導線分析」なども可能なので、マーケティング活動にも最適です。

ホテルで顧客対応をしている画像

プラントや工場の監視

主に、工場内の稼働状況をチェックするために活用されています。 異常がある場所をいち早く検知することで、重大な事故を未然に防ぐ役割を果たしてくれているのです。例えば、特定の場所に人が浸入したら感知するセンサーを連携させれば、立入制限区域に不審者が侵入した際の迅速な対応が可能になります。リモートで現場を管理し、必要に応じて現場の作業員に指示することもできます。

工場の画像

金融機関での不正行為の監視

主に、ATMへの不正行為や不審な動きを監視しています。 また、書類のやり取りなど「契約時の内容を鮮明な映像として記録すること」も可能です。

ATMを使用する画像

VMSと混同しやすいNVRについて

NVRは「Network Video Recorder」の略称で、レコーダーという名の通り、ネットワークカメラの映像を録画する機器のことです。VMSもNVRも、映像の記録や管理を行うものですが、VMSがソフトウェアであるのに対して、NVRは録画に必要なソフトウェアや装置を機器に内蔵しています。

VMSとの最大の違いは、NVRには映像の録画保存と閲覧の機能しかない点です。基本的に、NVRでできることは、VMSでも可能です。
また、録画と閲覧に必要な設備が内蔵されているのでカメラやモニターをつなげば、新たにソフトウェアをインストールすることなく、1台で運用が可能です。VMSと比較すると小規模の監視に向いていると言えます。

NVRであっても、VMSと同様にネットワークカメラを使用しますので、撮影した映像をインターネットを介して再生したり、リモート管理したりすることは可能です。

NVRは、ネットワークカメラの映像の録画と閲覧をする専用装置と考えるとイメージしやすいでしょう。

~時代は映像蓄積から映像分析・解析へ~

今までは、ただ映像を録画して、何かあった時の記録や原因究明に利用する、受け身の形でした。
これからは、映像を情報の詰まったデータとしてとらえ解析する、能動的な管理が必要になります。

SK VMSは、近年の映像解析の需要に応えることができるシステムです。
外部の解析システムとも容易に連携可能で、カメラ数千台規模の大規模システムにも対応できる拡張性を備えています。

VMSで映像を分析・解析している画像

SK VMSなら、より高度な映像管理が実現できる

SK VMSの特長

システム・ケイが提供しているVMSである「SK VMS」は、拡張機能としてAIを導入している点に大きな特長があります。カメラとAIを掛け合わせることにより、例えば、以下のような事態を検知し、必要に応じてアラートを発信する機能を持たせられます。

侵入検知

カメラ画角内の指定した領域に侵入した人物を検知します。

徘徊検知

指定した領域に、指定した時間よりも長く滞在した人を検知します。1~180秒の間で指定可能なので、さまざまな業態に合わせた運用が可能です。単純に不審者を見つけるといった役割だけでなく、入店した顧客がどの程度の時間、特定の場所にとどまっていたかを知るために設ける、マーケティングを意識した運用も可能です。

置き去り検知

指定した領域に物が置かれると検知します。不法投棄を防止する、工場のライン上や導線上に物が置かれて作業の妨げになるのを防止するなどの用途が考えられます。

持ち去り検知

指定した領域から物がなくなると検知します。盗難防止をはじめ、備品の管理にも応用できます。

ラインクロス検知

画面上に設定した線を越えて移動した人物を検知します。進入禁止区域への立ち入り防止などに活用できます。

炎検知・煙検知

撮影範囲で炎や煙が発生したのを検知します。炎感知器や煙感知器のように、炎や煙そのものを検知するのではなく、画面上で、炎や煙ならではのゆらぎや広がりを検知する仕組みになっています。

暴力検知

殴る、蹴るなどの暴力行為を検知します。社内をはじめ、寮や学校などの施設内での暴力抑止につなげられます。

転倒検知

地面に倒れた人を検知します。また、車椅子やベッドから床に落ちた人も検知しますので、特に病院や介護施設で役立つ機能となっています。

SK VMSだから、できること

数台の小規模監視カメラシステムから数千単位の大規模カメラシステムまで拡張可能で、ライブ及び録画映像はPC(Windows、Linux、Mac)やスマートフォン(iOS、Android)などで監視や管理することができます。

オフィスや工場、病院、商業施設など、さまざまな場所で設置するネットワークカメラの運用には、ユーザーの使い勝手にも徹底的にこだわったSK VMSをぜひご検討ください。

まとめ

今までは「録る」「見る」「保存する」という役割が中心だった防犯カメラや監視カメラも、VMSの導入によってさまざまなシーンで活用されるようになっています。
内閣府での議題としても挙げられており、今後もVMSの利用が広がっていくことが考えられます。

VMSについてさらに詳しく知りたい方や、SK VMSの導入をご検討の際には、お気軽にご相談ください。