全国の工場を遠隔監視、1,000台以上のカメラ映像を長期保存 カルビー株式会社様
導入事例 —
食品関連企業において、フードディフェンス※1やHACCP(ハサップ)※2対応の一環として、工場の稼働状況を記録する監視カメラ映像の長期保存が不可欠となっています。一連の対応の一環として、多くの現場で弊社の「NVR-Pro」製品及び「SK VMS 映像管理システム」が選ばれています。今回は、日本全国で愛されるお菓子メーカー、カルビー株式会社様の導入事例です。
※1:フードディフェンスとは、食品に悪意を持って異物を混入することを防ぐための取り組み。
※2:HACCP(ハサップ)とは、Hazard(危害)Analysis(分析)Critical(重要)Control(管理)Point(点)の頭文字を取った言葉で、食品の安全を確保するための衛生管理手法。
カルビー株式会社様のご紹介
『カルビー株式会社様』
ポテトチップスやじゃがりこをはじめとするポテト系スナックや、フルグラでお馴染みのカルビー株式会社様は、スナック菓子・シリアル市場のトップシェアを誇る国民的お菓子メーカーです。
16拠点のカメラの映像を高画質のまま長期保存
カルビー株式会社様は、全国に16の工場を展開しています。現行の監視カメラシステムでは、映像の品質とデータ容量とのコストバランスに悩みを抱えていました。長期間の映像保管を可能とするアーキテクチャーや、有事の際に安定的に使用できる操作性、標準機能として高度な検知機能を搭載することなど、映像管理システムに求める様々な要件を検討されている過程で、弊社のSK VMSをお選びいただきました。
DX推進本部 情報システム部 本間 武人様
既存システム運用の課題
―長期録画システムのリプレイスを検討される中で、どのような課題がありましたか。本間氏)
価格と使いやすさに悩んでいました。特に価格については、カメラの台数が全国で1,000台を超えていたので大容量の記録容量が必要だったこと、ビューワーが1台のパソコンでしか使えなかったことなどが大きな課題でした。
SK VMSを選定いただいた理由
―システム・ケイをお選びいただいた決め手はなんでしょうか。本間氏)
ホームページでかなりわかりやすく機能説明が事細かに掲載されていて「こんなに細かく説明して、大丈夫か?」と心配になるぐらい親切に説明されている企業姿勢に好感を持ちました。
選定のポイントとなったSK VMSの特長を以下にご紹介いたします
SK VMSの特長
- 大容量データ対応
高解像度映像の保存と管理をコスト効率的にサポート。 - 魚眼カメラの歪み補正機能
工場内に魚眼カメラならではの広範囲監視かつ低コストを叶えながらも、歪みによる見にくさを解消し詳細監視との両立を実現。
魚眼カメラの歪み補正のページはこちら - クライアント映像再生時の帯域制御機能
映像再生時の帯域コントロール機能にて、複数のクライアントで同時再生時もネットワーク帯域を圧迫せず、映像品質を安定して提供。
デュアルストリームによる軽量なシステムのページはこちら - エリア別モーション検知
特定エリアに動きが生じたことをトリガーとして、アラートなどリアルタイムの連携を可能とする。
モーション検知のページはこちら
導入後の効果
―運用開始からまだ日は浅いですが、導入による効果はいかがでしょうか。本間氏)
長期保存はもちろんですが、画面の見やすさ、記録データ容量、保存期限のシミュレーションなどは基本的な機能ですが助かっています。画像を活用した個人認証システムなどへ将来は展開できる可能性もあるので、今後が楽しみです。
SK VMS今後の展望
―システム・ケイに今後期待することがあれば教えてください。本間氏)
まだまだ課題の多い顔認証を低コスト・短納期で利用できるようにしていただきたいです。カメラ側での処理で実現できれば処理速度も上がるので、VMSだけでなくカメラ側のソフト改善にも拡大していただきたいですね。
まとめ
- 全国にある1,000台以上のカメラ映像を、高解像度で長期保存可能になりました。
- 遠隔地の複数クライアントから、安定した映像再生が可能になりました。
- 魚眼カメラとVMSの歪み補正を活用することで、広範囲監視かつ低コスト化が実現しました。
映像管理システムの安定運用を基に、カメラ技術の進化やIoT、各種センサーとの連携を強化して、さらに進化した映像管理運用を追求します。