デュアルストリーミング

デュアルストリームによる軽量なシステム

SK VMSは、デュアルストリーミング機能と、それに基づく適応スケーリングを備えており、システムの状況に合わせて、配信するストリームを自動で切り替えることで、軽快に動作するシステムを実現しています。

デュアルストリーミングとは?

SK VMSは、カメラ接続時、カメラから「ストリーム」と呼ばれる映像を受け取っています。
「デュアルストリーミング」とは、解像度やフレームレートの異なる2種類のストリームをカメラから同時に受け取る機能のことです。

※カメラが複数ストリームの配信機能(マルチストリーミング機能)を備えている必要があります。

デュアルストリーミングとは?

SK VMSでは、カメラから高品質映像と低品質映像を受け取り、動的に再生するストリームを切り替えることで、サーバー負荷を軽減する適応スケーリング機能を備えています。

SK VMSの適応スケーリング

近年のIPカメラは、解像度やフレームレートが高く、映像の使用帯域は増加の傾向にあります。
その為、多くのカメラを搭載したシステムでは、ネットワークに大きな帯域幅が必要になり、高性能なコンピュータで映像をデコードする必要があります。

SK VMSの適応スケーリング機能では、ネットワーク負荷やサーバー負荷、表示映像サイズ等によって、動的にストリームを切り替え、サーバーとクライアントの間の通信量や、サーバー負荷を軽減することができます。

SK VMSの適応スケーリングの条件

高品質ストリームは、次の場合に表示されます。

  • 表示グリッド上の映像セルの高さが172ピクセル以上の場合
  • ネットワークとCPUの負荷が正常範囲内
  • 映像の選択中
  • 映像の全画面表示中
  • 表示設定で、高品質映像のみ表示するように設定している

低品質ストリームは、次の場合に表示されます。

  • SK VMSサーバーが、カメラから多数のフレームドロップの検出時
  • 映像遅延の発生時
  • 表示グリッド上の映像セルの高さが172ピクセル未満の場合
  • 表示設定で、低品質映像のみ表示するように設定している
  • 録画映像の早送り/巻き戻し再生中
  • 16台のカメラ映像を1画面上に表示