UbuntuとCentOS – ① SKVMSでの対応
SK VMSの知識 —
こんにちは!Pythonは未習得なシステム・ケイのぱいそんです。
今回はLinux系OSについて語っていきたいと思います。
ひとくちにLinuxといっても様々に派生しているわけですが、ここでは世界シェアトップのUbuntu、日本で人気のCentOSについて触れます。
各OSの特徴
この辺りは人気のある話題であり、少し調べるだけでたくさん情報が出てくるので手短に。
その代わり(?)分かりにくそうな横文字表現は極力削ってみます。
Ubuntu
Ubuntu は Debian から派生したOS系列です。
安定版(5年サポート)のOSを2年に1回発表するほか、試験的なバージョンを半年に1回生み出しています。
次期安定版は2020年4月中に公開予定です。
WindowsやMacのようなデスクトップ環境として使いやすく、
さらにLinuxの特徴であるコマンド操作も非常に行いやすく設計されています。
こうした「使いやすさ」によるものか、
世界中で一番使われているLinux系OSはUbuntu(40%弱)、次いで派生元のDebian(20%前後)とされています。
また、安価な趣味用PCとして有名なRaspberry PiもDebianの派生OSで動作します。
CentOS
CentOS は Red Hat Enterprise Linux という有料OSから派生した無料OS系列です。
不定期に新バージョンを公開していますが、
有料OSからの派生であるためか、サポート期限が非常に長い(10年)です。
無料ながらセキュリティパッチ等のサポートが長いこともあり、日本では広く普及しています。
また、クラウド分野で話題のAmazon LinuxもCentOSに近い(RedHat系)OSのようです。
CentOSの世界シェアはDebianに次ぐ第3位(20%弱)です。
派生元のRedHatも次いで4位ではありますが、
有料であるためかCentOSのシェアとは大差がついています(2%前後)。
SKVMSとの関係
お客様からSKVMSのCentOS対応について何度かお問い合わせ頂いておりますが、
現在Linux環境としてはUbuntu系列のみをサポートしています(2020/4/1時点では16.04, 18.04)。
そのサポート期間の長さからサーバー用途で好まれるCentOSですが、
『サポート期間が長すぎる』ために対応しにくいというのがあります。
OSが10年間もサポートされるということは、10年も前のマシンが使われてしまいかねないということです。
その場合、まず、ある日突然動かなくなって全データを失ってしまう可能性が高まります。
新しい接続方式に対応できないためにカメラが壊れても交換できない、といったことも想定されます。
新しいカメラに交換できても、機能向上の代わりに処理負荷が上昇してしまうケースもあり、
サーバーの処理能力を考慮する上でも『OSサポート期間は長すぎないほうが好ましい』のです。
Ubuntuの場合、より短い間隔でサポート切れ(=機器見直しの機会)になるので、
より安全で便利な機器構成が期待できます。
他にも、時代遅れの手法をサポート終了まで維持する必要がある、
UbuntuとCentOSではアプリケーション開発環境が違う、などということもあり、
現在はUbuntuのみの対応とさせて頂いております。
いかがでしたか?
本当は『Ubuntuユーザーから見たCentOS使用感』になる予定だったのですが、
ついつい長引いてしまいましたので今回はここまでにしたいと思います。
▼UbuntuとCentOS – ② インストール直後の操作感の違い
▼UbuntuとCentOS – ③ OSの設計思想を汲み取る!?